社団法人 福井県薬剤師会 FUKUI PHARMACEUTICAL ASSOCIATION

福井県薬剤師会は、県民の健康と福利増進のために働く薬剤師の職能団体です。



お薬Q&A > 2006年 > その他

カプセルくん

お薬Q&A > 2006年 > その他

Q 以前、「咽頭脳腫」という病気にかかり入院して切除してもらいました。手術後、痛みを止めるために点滴を打ってもらったところ肝臓の数値が上がり「薬剤性肝障害」だといわれました。すでに退院して今は、元気ですけれど一般的にお薬を服用する場合に気をつける事は、ありますか?
ヤクタイくん A まず「薬剤性肝障害」について説明させてもらいます。
薬剤性肝障害は、文字通り服用したりとか注射してもらったお薬が原因で肝臓に障害を起こす症状が出てくることです。そして大きく分けて、患者さん本人の特異体質によるアレルギー性の肝障害とお薬そのものが原因となる中毒性の肝障害のふたつに分けられます。日常診療で多く見られるのは、アレルギー性の肝障害でお薬の服用開始後1〜4週間に肝機能障害が認められ、初発症状としては、発熱、発疹、皮膚のかゆみ、関節痛、黄疸などが見られます。
原因となるお薬としては、抗生物質で起こるケースが最も多く最近の10年間だけで見ると全体の76%を占めているという報告もあります。その後に続くのが抗うつ薬や抗てんかん薬などの中枢性作用薬、血圧の薬などの循環器作用薬となっております。
治療に関してですが、ほとんどの症例で原因となるお薬を中止することにより速やかに治ります。ただまれに重症な肝障害に移行することがあるので、その時は先生の指示通りに守ってください。
一般的にお薬を服用する場合に気をつける事ですが、原因となるお薬は服用しないことがまず一番です。ただそのお薬が治療上不可欠の場合は、そのお薬の類似薬を服用するか定期的な検査による肝臓の状態のチェックが必要ですが、先生の方でこのことは行われると思います。
お薬というのは原則身体にとっては異物になりますので、ほとんど全てのお薬で薬剤性肝障害を起こす可能性は否定できませんので、新しくお薬を服用し始めて1〜4週間に発熱、発疹、皮膚のかゆみ、関節痛、黄疸の症状が現れた場合は薬剤性肝障害を疑ってみてください。
最後に肝臓に対して負担のかからない生活上の注意点についてですが「規則正しい生活を送る」「バランスの良い食事で体力をつける」「労働量に合ったエネルギーを摂る」「食べ過ぎには要注意」「食後の安静と適度な運動をする」「酒とタバコはやめる」「常に楽しい気持ちを保つ」ということになっています。

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