社団法人 福井県薬剤師会 FUKUI PHARMACEUTICAL ASSOCIATION

福井県薬剤師会は、県民の健康と福利増進のために働く薬剤師の職能団体です。



お薬Q&A > 2008年 > その他

カプセルくん

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Q 時々、大麻を所持したり、栽培したりというニュースがありますが、本来大麻とは、体にどのような悪影響を及ぼすのですか?また医療に使われる大麻とはどんなものですか。
ヤクタイくん A 大麻とは、クワ科の植物で、古くより繊維用として栽培されてきました。しかし、大麻の煙を吸うと酩酊感、陶酔感、幻覚作用がもたらされることが明らかになり、乱用されるようになりました。現在では世界中のほとんどの国々で規制薬物の対象とされており、国から研究用として栽培する以外は、栽培する事はもちろん、所持するだけでも犯罪となります。
なぜ、これほどまでに厳しい規制がされているかというと、大麻が精神的にも肉体的にも非常に大きな悪影響を人体に及ぼすからです。大麻を乱用すると、まず気管支や喉などの呼吸器官を障害し、気管支炎や肺気腫などを引き起こします。そして、白血球の減少や免疫力の低下などの生命にかかわる深刻な状態をもたらします。万一、妊娠中に使用すると、母親から胎盤を通し、胎児の麻薬中毒、流産や死産を招き、無事出産できたとしても赤ん坊に障害が現れることも分かっています。また、乱用後すぐに精神的依存性が出来上がり、さらには、記憶力低下に伴って、ほとんど正しい判断能力は失われ大麻を止められない状態になります。この状態になると独特の妄想や幻覚にも襲われ、異常行動をとるようになります。しかし、大麻の本当の恐ろしさは、乱用を止めた後も「フラッシュバック現象」という後遺症に一生悩まされ続けることです。「フラッシュバック現象」とは、薬物を使っていない時でも軽いストレスなどがきっかけで、大麻乱用時の幻覚や妄想に襲われる現象です。
次に、医療用として使われる大麻について説明します。まず、日本では大麻を医療用に使用することは認められていません。海外ではほんの一部の国で「多発性硬化症」という病気の鎮痛のために、他のいかなる鎮痛剤でも効果がない場合に限り、医療用としての使用を認めています。しかし、大麻には約1,500種類もの化学物質が含まれており、薬に関する専門知識を有する医師や薬剤師であっても大麻を適正に使用するのは難しいのが現状です。
薬物乱用は絶対にダメなことです。年々、低年齢化していく薬物乱用に歯止めをかけられるのは、子どもたちの最も身近にいる私たち大人ではないでしょうか。

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