社団法人 福井県薬剤師会 FUKUI PHARMACEUTICAL ASSOCIATION

福井県薬剤師会は、県民の健康と福利増進のために働く薬剤師の職能団体です。



お薬Q&A > 2006年 > 一般品

カプセルくん

お薬Q&A > 2006年 > 一般品

Q 前から気になっていたんですが、同じような効果をうたっている市販薬(例えば頭痛薬、胃腸薬、風邪薬など)は、各メーカーごとに値段が違いますよね。成分表示を見てもどっちがいいとかは素人にはわかりません。本当に効果が同じなら安い方を買いますが、値段の差が結構あったりすると、「安い方では効かないのかな、だったら高い方がいいのかな」と悩みます。何を目安に選ぶといいんでしょうか。何か他に見るといいところとかがあったら教えてください。
ヤクタイくん A さて、お薬の値段ですが、基本的には、製造原価プラス、メーカーの利益プラス、薬局の利益ですから、同じ様な成分の薬でしたらほぼ同じ値段になるはずです。しかしここで、問屋が入ったり、テレビ等のコマーシャルがあると、薬局に入ってくる時点で、宣伝料、問屋の利益がプラスされています。つまり同じ成分の薬でも高い、安いが出てきます。そこでお薬を四つに分類してみます。第一のグループはコマーシャルをしていなくて、問屋を通さない、メーカーから直接薬局に行く薬です。単純に言えば、これが一番安くなるはずです。第二のグループは、コマーシャルをしていて、問屋を通さない薬、第三のグループはコマーシャルをしていなくて、問屋を通す薬、この二つのグループは、やや高くなります。最後に、第四のグループですが、コマーシャルをしていて、問屋を通す薬です。一番高くなるのはこのグループです。ここで一つの結論がでました。効き目と値段は比例していませんということです。安いから効かない、高いから効くという単純なものではないということです。
 ところで、お薬を安全性という別の見方をすれば、この第四のグループには大きな長所があります。信頼感、安心感です。有名メーカー、誰でも知っているお薬として、信頼感、安心感があるお薬を服用する事は、患者にとってマイナスであるはずがありません。
 しかし反面、短所と言えるものはあります。薬剤師は、お薬を指名して購入されるお客様は、そのお薬をよく知っていると思いがちで、なおかつ、そういうお客様は、ほとんど質問をされません。その結果、説明、アドバイス無しに販売される場合が少なくありません。痰がひどい風邪なのに、はっきりとした去痰薬の処方されていない風邪薬、胃痛なのに、健胃消化や制酸剤がメインの何の症状にも効く胃薬等が販売される場合があります。どの症状が一番ひどいか分らないためアドバイスができずに、そのまま販売されたりしてしまします。
結局、結論としては、第四のグループを購入する場合は、お薬の特徴を良く知った上であるいは、説明を受けて、値段の安いお店を選んだ方が良いでしょう。そうでなければ、信頼できる薬局を見つけて、第一のグループを説明を受けて購入した方が良いと思います。

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