お薬Q&A > 2009年 > 一般品
お薬Q&A > 2009年 > 一般品
- Q 不眠症で困っています。温かいミルクを飲んだりしていますが床について1時間は毎日眠れません。最近市販されている睡眠薬を服用しようと思いますが、病院で処方されるものと同じようなものでしょうか。
-
A 大切な人生の約1/3もの時間を占める「眠り」。それだけに、眠りに関する悩みは切実なものですよね。
実は、病院でもらう薬と薬局で売っている薬は全く別のものなのです。
市販されている薬を、皆さんは「睡眠薬」と呼んでいるかもしれませんが、「睡眠薬」ではなく「睡眠改善薬」といいます。名前も似ていて違いが分かりにくいですよね。言い換えると、「眠り薬」と言うよりは、「眠りを助けるお薬」なのです。この1つに、「抗ヒスタミン薬」といわれる成分が入っているお薬があります。実はこの成分の入っているお薬は通常は、鼻水が出るのを抑えたり、かゆみを抑えたりする目的で使用されています。しかし、眠気を伴うことが知られており、この欠点を逆に利用して「睡眠改善薬」が出来ました。だから、風邪薬や痒み止めを飲んでいる方が飲むと、2重でこの「抗ヒスタミン薬」を飲んでしまう可能性があるので注意が必要です。また、この薬を飲むことで悪化してしまう病気もあるので、他に薬を飲んでいる場合や持病のお持ちの方は必ず医師または薬剤師に相談してくださいね。
一方、病院でもらう薬、これが一般的に「睡眠薬」と呼ばれているお薬です。「睡眠薬」と言っても、いろんな種類の睡眠薬があるのですよ。飲んだらすぐに眠くなるお薬や、飲んでもすぐに眠くはならないが長く効くお薬、気分をリラックスさせるお薬などいろいろあります。寝つきが悪い方は、飲んだらすぐ効果のあるお薬が処方されることが多いですね。でも、睡眠薬は人によっては効きすぎて、ふらつきがおこったり、飲んだ後のことを覚えていなかったりすることもあります。また、この「睡眠薬」がないと眠れないといった、「依存症」がおこる可能性もあるので、お医者さんから指導されたお薬の量を守ることがとても大切です。
また、眠れない時にお酒を少し飲んでから寝るという話もよく聞きますね。しかし、薬局で売っている薬も病院でもらう薬もどちらも、アルコールと一緒に服用すると効果が強くですぎる可能性があるので、一緒に飲んではいけません。
さて今回の場合、市販されているお薬は、一時的な不眠症状を和らげるお薬なので、日常的に不眠が続いているのなら、一度、病院の先生に相談された方がよいと思います。また、不眠の原因は、ストレス、心配事等の精神的なことや痛み、痒み、咳などの体の不調によるものなど、意外に身近な所にある場合があります。原因さえわかれば、日常生活を少し直すだけで解決する場合もありますので、まず何か原因がないか考えてみましょうね。