社団法人 福井県薬剤師会 FUKUI PHARMACEUTICAL ASSOCIATION

福井県薬剤師会は、県民の健康と福利増進のために働く薬剤師の職能団体です。



お薬Q&A > 2009年 > 妊娠・授乳・出産・生理

カプセルくん

お薬Q&A > 2009年 > 妊娠・授乳・出産・生理

Q 妊娠中です。時々、虫歯の痛みがあり鎮痛剤を飲みたいのですが大丈夫でしょうか?お腹の子に影響あるか心配です。
ヤクタイくん A 誰もが歯の痛みは我慢できないもので、早く開放されたいと思うものです。でも、妊娠中であれば、歯医者さんで治療をしてもらえるのか、痛み止めを飲んでもいいのか、お腹の赤ちゃんへの影響は大丈夫なのかなど、色々と心配になりますよね。
まず、薬の影響についてお話させていただきます。妊娠中の薬による影響は、薬を飲む時期と薬そのものの危険度によって変わってきます。最終月経から27日間、すなわち妊娠1ヶ月の間は基本的に薬の影響を受けない時期と言われてます。妊娠2ヶ月から4ヶ月に薬を飲むと、お腹の赤ちゃんの脳や心臓、手足などに障害を起こす可能性があります。これは、脳や心臓、手足などがこの時期にできるためです。妊娠5ヶ月に入ると、薬による障害への直接的な危険はほとんど心配がなくなります。しかし、薬によってお腹の中の環境に影響がでて、赤ちゃんの発育に問題がでる場合があります。もう一つ大切なことは薬そのものの危険度です。危険度の高い時期に飲んだとしても、薬そのものの危険度がゼロであれば、総合的な危険度はゼロになります。逆に危険度が高い薬でも、危険度のない時期に飲めば同じように危険度はゼロになります。痛み止めの中には、妊娠のどの時期でも比較的安全に使用できる薬もありますが、特に妊娠後期には使用しないほうがいいものが多くあります。使用する前に医師や薬剤師に相談してください。
次に、妊娠中の歯の治療についてお話しさせていただきます。女性の一生の中で、妊娠中は虫歯や歯周病などのお口の中のトラブルを起しやすい時期と言われています。その原因は、女性ホルモンが増えることで炎症がより強く現れることや、つわりや間食が増えることにより十分に歯磨きが出来ないため、口の中が不潔になってしまうことなどが考えられます。一応、妊娠のどの時期であっても通常の歯科治療は可能とされていますが、赤ちゃんやお母さんへの影響から考えて、比較的安定している妊娠中期が望ましいとされています。妊娠初期や後期であっても、安定している状態であれば通常の治療が可能な場合もあります。逆に中期であっても不安定な状態であれば、応急処置にとどめた方が良い場合もあります。自分の状態に不安があるならば、産婦人科の先生に歯科治療を行っても差し支えないか確認することが望ましいといえます。
以上のように、妊娠中でも、歯の応急処置や治療はできますので、ひどくなるまで我慢せずに早めに受診することが大切です。

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