社団法人 福井県薬剤師会 FUKUI PHARMACEUTICAL ASSOCIATION

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お薬Q&A > 2007年 > 漢方薬・生薬・民間薬

カプセルくん

お薬Q&A > 2007年 > 漢方薬・生薬・民間薬

Q 小さい頃から私の友人は、「市販の薬が合わない」といって風邪でもあまり薬を飲みたがりません。そういう時に漢方薬だったらいいのでしょうか?漢方薬について詳しく教えてください。
ヤクタイくん A 「市販の薬が合わない」とのことで、この市販の薬とは人工的に合成された薬のことと思われます。それに対し、漢方薬は薬草の根や茎、葉、花などを乾燥させた数種類の生薬を組み合わせてつくられているので天然ものと言えます。
漢方薬といえども薬であるので好ましくない作用が出ることはあります。味や香りになじめなくて吐き気が起こったり、胃がもたれたり、お腹がゆるくなったりすることがあります。まれですが、アレルギー体質の人の場合発疹などが出ることもあります。それ以外に、生薬ごとに注意すべき副作用があります。甘草(カンゾウ)でむくみや低カリウム血症、大黄(ダイオウ)で下痢、麻黄(マオウ)で血圧が高くなったり動悸が起きるなどです。
しかし、きちんと証(ショウ)に合った漢方薬を飲んだ場合にはほとんど副作用の心配は要らないようです。「証」とは聞きなれない言葉ですよね。証は「あかし」の意味で、患者さんが現時点で現している症状を身体全体で総合的に診て決める漢方独特の診断結果のことです。つまり同じ病名でも証が違えば用いる漢方薬は違ってくるということです。「風邪には葛根湯」と思っていらっしゃる方も多いのではないかと思います。しかし、証に合った漢方薬を飲まないときちんと効果が得られません。例えば、葛根湯は風邪の引き始めで実証の人、分かりやすく言い換えると体力のある人に適していますが、虚証の人、体力の低下した人には適さないなどです。ですから漢方薬はご自分の判断では飲まず、医師に証を診断してもらいそれに合った漢方薬を選んでいただくことをお勧めします。
最後に、漢方薬の基本的な飲み方についてご説明します。いつ飲めばよいか?ですが、食前または食間にお飲みください。食前とはご飯を食べる30分以上前、食間とは食後少なくとも2〜3時間経ってから食事と食事の間に飲むことです。その理由は、空腹時に飲むほうが速やかに腸に到達して腸内細菌によって吸収されやすい形に変えられますし、食事との食べ合わせを防げるからです。一般的に処方される漢方薬はエキス剤で、これは生薬を煎じた液を濃縮・乾燥させて顆粒状にしたものです。お湯に溶かして元の状態に近づけたほうが本来の効果が期待できますので、できましたらコップ1杯のお湯で溶かしてからお飲みください。この飲み方以外が適している場合もありますので、詳しくは医師・薬剤師にお聞きください。

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