社団法人 福井県薬剤師会 FUKUI PHARMACEUTICAL ASSOCIATION

福井県薬剤師会は、県民の健康と福利増進のために働く薬剤師の職能団体です。



お薬Q&A > 2007年 > 漢方薬・生薬・民間薬

カプセルくん

お薬Q&A > 2007年 > 漢方薬・生薬・民間薬

Q 冷え性で困っています。漢方を使って元気になりたいと思っていますがお勧めの薬は、何が良いでしょうか?
ヤクタイくん A 漢方薬をご自身で選ぶ際の一番大切なことは、病気の原因や不快な症状の原因が何であるかを、ご自身の生活習慣・過去の病歴や職場環境などを考え合わせながら関連付けていくことにあります。ご質問いただいた“冷え性”についても、このような視点からご自分の体に合った漢方薬を探してみてはいかがでしょうか。基本的には、冷え性に関しては次の三つのタイプからアプローチしていくのが適当かと思われます。

 一つ目は、慢性疾患や老化現象あるいは女性特有のホルモンバランスの崩れなどにより、体の機能状態が低下したことが主な原因と考えられるものです。例えば慢性型の肝機能や膵臓機能障害があり、冷え性で悩んでおられる方は加味逍遥散や人参養栄湯などを試してみてはいかがでしょうか。また齢を重ねるに伴っての冷えには八味地黄丸や苓桂朮甘湯を、更年期や生理不順に伴う冷えには桂枝茯苓丸や加味逍遥散、当
帰芍薬散などが、服用される方の体質に応じて効果を発揮します。

 二つ目は、日常的あるいは極度のストレスにより気力が消耗し、漢方で言うところの“気虚”を呈していることが主な原因と考えられるものです。このような場合は、胃腸機能の低下を伴うことが一般には多く認められ、六君子湯や補中益気湯といった気の流れを改善できる処方を服用していただくと、食欲も増し、気力の高まりと併せて、徐々に冷えは改善されていくでしょう。

 三つ目は、栄養不足や運動不足が続き、栄養不良や血行不良の状況が慢性的になったことが主な原因と考えられる場合です。この場合には、そのような生活習慣を改めることを前提として、十全大補湯や六味地黄丸、四物湯、また先に紹介した六君子湯や補中益気湯、人参養栄湯なども体質に応じて効果を発揮します。

 さて、客観的な自己分析により、あなたの身体が求めているところの漢方薬に正しくたどり着くことができたでしょうか。残念ながら、実際にはこのようなアプローチをされたとしても、ご自身の思い込みなどが災いし、全く的外れな処方にたどり着いてしまうケースも少なくありません。何らかの病気で治療中あるいは服薬中の方なども含めて、一度お試しになってもうまくいかないようであれば、かかりつけの病院や薬局でお気軽にご相談されることをお勧めします。

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