社団法人 福井県薬剤師会 FUKUI PHARMACEUTICAL ASSOCIATION

福井県薬剤師会は、県民の健康と福利増進のために働く薬剤師の職能団体です。



お薬Q&A > 2006年 > 薬の飲み方

カプセルくん

お薬Q&A > 2006年 > 薬の飲み方

Q 92歳になるおばあちゃんがいるのですが、病院でもらっている薬を、量が多いからと言って少ししか飲みません。胃の消化を助ける薬だと思うのですが、本人はそれでも効いていると言います。どうなのでしょうか?
ヤクタイくん A 一言に胃の薬や消化を助ける薬といっても様々で、中には自覚症状のあるなしに関わらず服用を続けなければならない薬もあります。特別に医師から調節してもよいと言われている場合を除いて、勝手に薬の調節をしないようにしてください。
 薬が薬として作用するためには適切な量というものがあります。これより多くても少なくてもいけません。医師は、処方した指示通りに患者さんがお薬を服用していることを前提として、その後の経過を見、対策を考えます。調子が良さそうであればお薬を減らしたり中止したりすることがありますし、また改善が見られないのであればお薬の量を増やしたり別の薬剤へ変更したりすることがあります。
ご高齢者は特に、腎臓や肝臓の機能が低下し体内からのお薬の代謝が遅くなるため、普通の大人の量ではお薬が効きすぎる場合があります。もちろん医師はそのことも十分に考慮し処方を行っていますが、年をとったことによる影響には個人差があり、年齢や体重などだけで一概に判断できるものではありません。ご質問のように92歳というご高齢者の場合、食事の量も少なく、少量の消化剤で十分とも考えられますので、先程申しましたように、医師にそのことを報告し、医師の判断を仰ぐのがよいかと思います。
ご高齢者に限らず、服用に関しては医師・患者間での情報交換が重要になってきます。「量が多くて飲みづらい」とか「飲み忘れが多いけれど調子がよい」と思うのであれば、遠慮なく医師にご相談ください。
患者さんと話をしていると、「お医者さんの前では不満を言いにくい」という声を聞くことがあります。「あれ?」と疑問に思っても、つい「はい。…はい」と返事をしてしまうようです。診察の後で「聞けばよかった」と思うことや不安、不満は家まで持って帰らず、気軽に薬剤師のほうまでご相談ください。

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