学校薬剤師

「学校薬剤師」とは

各地域の学校に出向いて学校の環境衛生に携わる業務を行う仕事です。 これは学校保健法という法律で定められています。
具体的には、学校の飲料水の検査、プールの水質検査、給食の衛生検査、教室の明るさや空気の汚れ具合などの検査をし、 学校環境の衛生が保たれるよう学校を指導しています。具体的にはどんな仕事をしているのでしょう。 実際に学校薬剤師をされている薬剤師に聞いてみました。

学校薬剤師さんに聞いてみました

Q 学校薬剤師というのは、どこの学校にもいるものなのですか?
A 小学校、中学校、高校、どこの学校にも必ずいます。 ただ、学校の先生のようにに、毎日学校に行くというわけではなく、必要なときに必要に応じて学校に行く、 いわゆる非常勤という形で存在しています。
保健室に白衣を着て毎日いるのではなく、必要なときに行っていろいろと学校薬剤師としての仕事をします。
Q どういう仕事をするのですか?
A 主に学校における環境衛生検査を定期的に実施します。
その結果に基づいて、事後処置並びに指導や助言を行うことを仕事としています。 検査の項目としては、照度及び照明環境、防音環境及び騒音レベル、教室の空気、飲料水の検査、学校給食の食品衛生、水泳プールの管理など15項目があります。 ただ、それ全部をするというわけではなくて、各学校の環境衛生の実態に基づいて実施すべき検査項目が決められています。
Q 明るさとか、音も検査項目に入るのですか?
A 雑音などが入りますと、授業なんかも受けにくいですし、暗かったりすると、黒板が見えにくかったりしますので、そういう検査も行っています。
Q 実際はどういった検査、点検をするのですか?
A 福井市の場合を例に挙げますと、どの学校でも実施している項目として、照度、照明の環境調査があります。
これは教室内の明るさが十分にあるか、黒板の文字が見えにくくないか、また児童、生徒の机の上の明るさに問題がないかなどの検査をし、 照明器具の数や破損状況、カーテンなどを点検します。
その他、教室等の空気の検査を行います。これは主に冬、ストーブを使用中に行っています。具体的には教室内の気温、湿度はもちろん、 教室内の風の流れや、教室内で実際に児童、生徒が感じている温熱感覚、ストーブによる輻射熱が適切であるか、また、ストーブ等の不完全燃焼により一酸化炭素などが発生していないか、児童、生徒の呼吸やストーブ等から出る二酸化炭素の量が多くはないか、ということを調べています。また、浮遊細菌といいまして、室内の細菌の数、粉塵(埃の数)も調べています。
また、夏には水泳プールの管理として、プール学習をする前にプール水の水質検査をしたり、プールサイドやシャワー、更衣室等の点検をしています。
その他、昨年度はシックハウス症候群の原因物質ともいわれる、教室の天井や壁、床、家具などから発生するホルムアルデヒド、トルエン、キシレンなどの揮発性有機化合物を、 福井市の小中学校では全国に先駆けて一斉に測定しています。これは全国的には、大変画期的なことだと聞いています。
Q なんだか目立った感じはしませんが、縁の下の力持ちということですね?
A そういうことですね。学校の児童、生徒がよりよい環境で授業が受けられるような環境作りをすることを主な仕事としています。
Q なかなか表には出てこられませんが、大切な役割を担っていらっしゃるんですね。
A そうですね。
Q さまざまな環境衛生検査をを行い、適正な環境を守ることによって、子供たちも元気に勉強やスポーツや遊びに励むことができるんですね。
A そうですね。

入会案内

学校薬剤師は市町村の教育委員会から委嘱されますが、その手続きは各教育委員会によって異なります。
学校薬剤師になるには、まず福井県薬剤師会に入会する必要があります。(入会方法はこちら

福井県薬剤師会学校薬剤師部会では学校薬剤師が足りない状況です。
できるだけ多くの薬剤師に学校保健活動の参加を求めていますので、門戸は広く開けております。
 

学校薬剤師に関するリンク

日本スポーツ振興センター(学校安全Web)

くすりの情報ステーション  ・薬物乱用防止「ダメ。ゼッタイ。」
日薬学校薬剤師部会 ・日本学校保健会 ・文部科学省